ご挨拶
4年間様々な経験をしました。
入学当初は思いもしなかった自分になっている人も少なくありません。
これから先も、今は思いもしない世界に身を投じることでしょう。
そんな、新たな世界へ進むための先駆けとなれるような作品たちになっていることと思います。
大切な作品たちと共に、映画学科卒業制作展にて、皆さまのご来場を心からお待ちしております。
京都造形芸術大学映画学科4年生一同
作品紹介
卒業制作作品
監 督:梅村和史
これは、我々のモヤモヤです。
生きるとは何かというモヤモヤです。
そして、皆さんにもこの作品とともに、
『生きるとは何か』という
一人一人のモヤモヤに向かい合うきっかけに
なって欲しいと願っています。
監 督:瀬浪歌央
雨が降る夜、山の中を一人彷徨い歩く塔子はある家に辿り着く。そこには四人の男女が住んでいた。やがて、その集団と共に生活するようになるが...。
この作品は、滅びゆく文化に気づかず、無条件に「明日は豊か」だと思っている私たちへの贖罪である。
監 督:村瀬大智
フィルムとデジタルで描く、
青春アドベンチャーロードムービー。
監 督:矢部 凜
人から見えている部分と、内に秘めている部分。
私達はその狭間で生きている。
自分の隠している性の部分が見えた時、
周囲からは気持ち悪がられるかもしれません。
でも、そこが愛おしい。
二面性をテーマにした人間の「性」を描く、
4話の偏愛ラブストーリー。
監 督:SHON JANGHEE
詩人・尹東柱 (ユンドンジュ)。
亡くなって70年以上経つが、彼の詩は今も愛され
続けている。
この映画は、尹東柱の詩を通して今と昔、
人と人との繋がりを描くことによって、新たに
詩の魅了に気づき、より理解を深めることを願う。
監 督:岩橋 優花
「亡くなった祖母の身体」を映像と、
ことばで再構成しました。
※本作は映像インスタレーションの為、
高原校舎(Aスタジオ)にて上映いたします。
短編ゼミ•中編ゼミ•自主制作作品/朗読劇
『うみ』(11分) 監督:大塚菜々穂
出演者:中田茉奈実•石井凜凜子 ほか
川の淵にいる女二人と男一人の会話劇。
『パンにジャムぬること』(25分) 監督:瀬浪歌央
出演者:大塚菜々穂•瀬戸さくら ほか
大学一年生の琳が、耳の聞こえない女の子•すみれと出会う。互いの違いや共通点を見つけ、二人が心を通わせる。
『赤い惑星』(40分) 監督:村瀬大智
出演者:中山慎悟•杉原亜実•宮本伊織 ほか
感染すると死に至る「チャッピー」が世界を崩壊させてから長い月日が経った。来る日も来る日も死ぬ人間を埋め続ける墓守、ヒトシ。違う地からやってきた得体の知れない「赤いシャツの男」。出世主義や世の中の柵から解き放たれた二人の生活が始まる。
『彷徨う煙のように』(40分) 監督:村瀬大智
美大生の由規乃と慎悟は、課題の一環で、洋館に一人で暮らす小説家の吉田尋にインタビューを敢行することになる。インタビューが始まるが初対面のはずの由規乃と吉田の関係に疑いを持ち始める慎悟。洋館の中でゆっくりと嘘と真実の境界線が揺らぎ出す。
『朗読劇 アブラカタブラ』(15分)
「アブラカタブラ」を朗読劇で上演。
脚本•演出:谷口遥香
キャスト:山本真莉•大橋直樹•能勢京香•福岡颯人
上演スケジュール 映像ホールB1F
2/8 14:30〜
2/15 15:00〜
出演者:中山慎悟•村上由規乃•大塚菜々穂•水上竜士
執筆作品(脚本)
『Decide Everything』 作:前田 陽子
国民の遺伝子情報を国が管理し、それによって生き方すらも選別される未来の日本。自分が何者かを問い続ける青年は、どん底で出会った新たな仲間と世界を変えるために立ち上がる。
『落蕾』 作:上田 美穂
小説家の植畑玲子の元に弟子入りをする藤田楓。
二人は同棲し、甘いひとときを過ごす。楓は次第に玲子への恋心を強く抱く。
『Boys will be boys』 作:福岡 颯人
「世界のどこかで誰かが蒙っている不正を、
心の底から深く悲しむことができる人間になりなさい。
それこそが革命家としての、一番美しい資質なのだから」
( エ ル ネ ス ト・ チェ ・ゲ バ ラ )
『ココロノート』 作:福永 早貴
生きる環境で自殺願望や夢を諦めてしまっている少年少女の物語。
認知症と浮浪者という日本の社会問題、
日本のオタク文化やアイドルといったカルチャーの熱量や市場の盛り上がり、生と死、夢を持つことに何か感じてもらえると嬉しいです。推ししか勝たん!
『アブラカタブラ』 作:谷口 遥香
人形職人である父のため、全てを捧げてきた優香。
長年積み重なった不満はやがて綻びとなる。一方、臨月の恵は子を産む不安を抱えていた。現代における、『人形の家』。 ※朗読劇アリ
執筆作品(論文)
『タルコフスキーの自律的映画』 筆:河村 凛
多くの観客がタルコフスキー映画についてイコノロジー的な意味に頼ることなく絵画的だと感じる所以が、どこにあるのかという疑問から出発したこの研究は、彼の映画は眼差しによって《肖像》的になっているのだというひとつの結論を導くものとなった。
『ミッキーマウス保護法』 筆:藤原 誉子
ウォルト・ディスニー・カンパニーが権利に貪欲だったからこそ、大きな会社に成長したが、SNSが発達した今にその考え方が当てはまるのだろうか。
『シュルレアリスムについて』 筆:江藤 彩
美術の流派として知られているシュルレアリスムが生まれた時代の背景について論じる。また、具体的なシュレアリスムの作品をあげながら、シュルレアリスムが時代の私たちの批判意識につながることを明らかにしながら、論じていく。
『審神者と歩む「刀剣乱舞」』 筆:藤居 冴加
ゲームの枠を離れ、舞台やアニメなど様々なジャンルに展開している、
ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』について考察する。
『さよならロマンティック
近代家族を乗り越えるために』 筆:宮坂 光流
近代家族を乗り越えるために恋愛を見つめ返す。
『映像作品における「声」の
立ち位置と役割について』 筆:小畑 穂奈美
様々な形の映像作品において、「声」が演じてきた役割について考察する。
『己の宿命を女性を通して見つめ続けた
画家、ギュスターヴ・モロー』 筆:藤林 史江
「ファム・ファタル」という女性像の礎を作ったフランスの画家、ギュスターヴ・モロー。その彼の生涯や女性観を、作品や資料を通して詳しく掘り下げ、どのように『ファム・ファタル(宿命、または運命の女)」を制作したのかを述べている。
『死体が死体として生きる』 筆:岩橋 優花
「亡くなった祖母の身体」を映像と、ことばで再構成しました。
2/8(sat)
2/9(sun)
2/10(mon)
2/11(tue)
Access
京都造形芸術大学
〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116
◯JR「京都駅」・阪急「河原町駅」市バス5系統 / 岩倉行「上終町京都造形芸大前」下車
◯地下鉄「北大路駅」(北大路駅バスターミナル)より
市バス204系統循環・銀閣寺方面「上終町京都造形芸大前」下車
◯京阪「出町柳駅」より叡山電車(京阪出町柳駅乗り換え)「茶山駅」下車から徒歩約10分
京都造形芸術大学 高原校舎
〒606-8242 京都府京都市左京区田中高原町25
◯京阪「出町柳駅」より叡山電車(京阪出町柳駅乗り換え)「茶山駅」下車から徒歩5分
◯京都造形芸術大学から徒歩約10分
※本学・高原校舎には駐車場がございません。
車・オートバイでのご来場はご遠慮いただきますよう、お願いいたします。